比較スイッチを切る環境設計——やめるフォロー、置く場所

シリーズ:『もう遅い』を手放す心理トレーニング|第2回

「比べるつもりなんてなかったのに」——

気づいたら心がしゅんとしている日ってありませんか?

比較の多くは、意志じゃなくて環境から勝手に始まるの。

だから、意志に頼らないで済むように入口を整えることが近道なのよ。

今日は、通知と情報の置き場所を見直して、比較スイッチを静かにオフにしていきましょう。

みさっぺ

\この記事を書いた人/ 山原みさえ

  • HSP気質、こたつ在住の50代フリーランス
  • あんこ・昼寝・漫画・ちいかわが好き
  • トホホをクスッに変える、こたつ民の日常エッセイ
  • 詳しいプロフィールは こちら

なぜ比べてしまうの?——入口のせい、でだいたい合ってる

朝、布団の中でSNSを開くと、同年代のキラキラがいきなり飛び込んでくるの。

まだ頭が起きていない時間に、他人のハイライトと自分の素の状態を並べてしまうと、そりゃあ凹みやすくもなるわよ。

意志が弱いからじゃないわ。
入口(タイミングと場所)が、比較のスイッチを入れてしまうの。

私も、ぼんやりした朝にスマホを見て落ち込む日が続いたことがあって…

でもね、入口をちょっと動かしただけで、心の沈み方が変わったの。

意志の勝負をやめて、環境に働いてもらう。

これが、やさしいやり方ね。


通知の“音量”を下げる——見ない努力より、鳴らさない工夫

スマホの通知は、鳴るたびに心が小さく揺れてしまうの。

「見ないでおこう」って頑張るより、そもそも鳴らさないのがいちばん楽。

私は大事な連絡だけ通知が鳴るようにして、それ以外は決めた時間に、まとめて確認するようにしたの。
通知の音が減ったら、頭のざわざわが驚くほど穏やかになったわ。

  • 午前中は通知をオフにして、昼に一度まとめて開く。
  • 家の中ではスマホを別の部屋に置いて、紙のメモを使う。

たったこれだけでも、比較が入ってくる入口はぐっと狭くなるのよ。


情報の“置き場所”を変える——届かない場所に、そっと置く

比べてしまう情報は、目につく場所にあるだけで吸い寄せられてしまうの。

  • SNSのアイコンを2ページ目以降に移動する
  • 朝はホーム画面を読書アプリにする
  • 夜はスマホを充電器と一緒に別室に置く

届きにくい場所に置くだけで、自然と手が伸びなくなるのよ。

私は、ベッドの横に紙の本とメモ帳を置くようにしたの。

眠る前は今日できたことを三つだけ書く、目が覚めたら、まず一行だけ読む。

置き場所のちょっとした変更で、心の向き先はゆっくり変わっていくのよ。


“比べない自分”にしない——比べてもいい、を前提にする

「他人と比べないようにしなくちゃ」と力むほど、比べてしまったときに自分を責めやすくなるの。

比べること自体は、人に備わった自然な機能なの。

比べてしまったら「今はそういう日」って受け止めて、入口だけ整え直せばOK!

完璧を目指さないことが、いちばんの近道なのよ。

私にも弱い日があるわ。
そんな日は夜逃げモード(会わない・返さない・無理しない)を発動して、心のシャッターをいったん下ろしてしまうの。

静けさが戻れば、ゆっくり始められるから大丈夫なのよ。


今日の15分実験——入口を一つ、動かしてみる

今日は、入口を一つだけ動かしてみましょう。

  • 朝、スマホを別室に置く
  • 昼まで通知をオフにする
  • 帰宅後はアプリを一時的に隠す など

笑っちゃうくらい小さなことで十分よ。
大切なのは、環境に一仕事させること。

終わったら、「日時/動かした入口/気づき」をメモに残してみて。

たとえば「8:00、スマホを別室に置いた。朝のざわざわが少なかった」——
これだけでOK!

小さな変化も、記録すると心が安心するわ。


よくあるつまずきと、やさしい越え方

「結局見ちゃった」——
そんな日もあります。

だって人間だもの。

責めるかわりに、次の一手を用意するのよ。

  • ホーム画面の一番下の段を空白にする
  • 寝室の充電器を廊下側に移動する
  • アプリの並び順をシャッフルする

小さな工夫で、ゆるやかに変わっていくわ。

家族が気になってスマホを手放しにくいときは、「今から30分だけ静かタイムね」「昼にまとめて返事するね」と決めておくといいわね。

終わったら「ありがとう」って一言伝えましょう。


今日の1アクション

まず、比べてしまう入口を一つだけ選びましょう。

朝のSNS、ニュースアプリ、通知の音など、心あたりがあるものを一つ。

次に、その入口を届きにくい場所へそっと動かしてみて。

明日の朝だけでかまわないわ。

終わったら、「何が少し楽になった?」って自分にやさしく聞いてみてくださいね。


次回予告

第3回は「マイクロゴールの設計図——15分・1指標・期限」。

行動が続くありえないほど小さい設計を一緒に作っていきます。

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