
「やらなきゃ」って思っているのに、気持ちばかり焦って体が動かない――
そんな経験はありませんか?
頭の中で心配ごとがぐるぐる回り、家事が進まなくて自分を責めてしまうと、ますます苦しくなってしまう。
不安障害を抱えていると、そのつらさは一層大きく感じられることも。
だけど、できないのは努力不足じゃなくて症状の一部なのだと知ることで、心が少し軽くなる瞬間があります。
この記事では、無理なく家事をするちょっとした工夫や、気持ちが和らぐヒントをお届けします。
あなたの日常に、少しの安心が届きますように。
不安で手が止まる日もあるけれど

「よし掃除しよう!」って立ち上がろうと思ったのに、なぜか体が動かなくなることってない?
頭の中では「昨日のあのメール、大丈夫だったかな?」「相手を嫌な気持ちにさせてたらどうしよう…」なんて、全然関係ない心配がぐるぐる回って止まらない。
気づけば掃除機は隅っこに置いたまま、もう夕方…。
私には、そんな日が何度もあったのよね。
全般性不安障害を抱えていると、理由もないのに胸のあたりが重くて、落ち着かない感覚が続くことがあるの。
「家事くらい普通にできるはずなのに」って思って、余計につらくなることも…。
だから、同じように悩んでる人がここにもいるんだよ、あなただけじゃないんだよって伝えたくて、この記事を書こうと思ったの。
どうして家事が難しくなるの?

不安障害って、理由もなく「大丈夫かな?」がずっと続いてしまうのが特徴なの。
誰だって心配はあるけど、その強さや長さが日常に影響するレベルになってしまうのよ。
例えば、洗濯をしているときに
今日はごみの日じゃなかったよね?
とか
火、ちゃんと消したかな?
とか考え始めると、その確認ばかりにエネルギーを取られて、他のことが全然進まなくなっちゃうの。
これって、怠けてるわけじゃなくて、症状の一部なのよ。
私も「どうしてこんな簡単なことができないの?」って自分を責めてしまったことが何度もあるわ…。
でも今は「できないのは性格のせいじゃなくて、不安障害の症状なんだ」って思えるようになって、ちょっと気持ちが楽になったのよ。
チャミと夫氏に救われた日

ある日、洗濯物を干していたら「急に雨が降ったらどうしよう」って心配ばかりが膨らんでしまって、手は止まるし息苦しいし…。
そのときに、チャミが洗濯かごに飛び込んで遊び始めたの。
「ちょっと、そこは遊ぶ場所じゃないのよ」って笑ってしまったら、不安のループが一瞬ほどけたのね。
さらに夫氏が横で「乾かなかったらまた洗えばいいじゃん」ってさらっと言ってくれて、ハッとしたわ。
私にとって大問題でも、夫氏にはやり直せば済むことだったのよね。
その言葉で胸のつかえが、すっと軽くなったの。
無理なく家事をする小さな工夫

私が試してみて「これならできるかも」って思った工夫を少し書くわね。
- チェックリストを作る
一つ終えるごとにチェックを入れると、「あ、ちゃんとできた!」って達成感が残るの。安心感もあるわね。 - タイマーで区切る
「10分だけ」って区切ると、集中力が続きやすいのよ。短い時間なら気軽に取りかかれるでしょ。 - 小さな区切りに分ける
「洗濯を回すだけ」「シンクのコップだけ洗う」みたいに、小分けにして取り組むの。大きな山も小さくすれば登りやすくなるわね。 - 手抜きOKの日を作る
レトルトやお惣菜に頼ってもいいし、掃除を翌日に回しても家は壊れないのよ。完璧じゃなくていいんだもの。
私は一時期カウンセリングも受けたけど、「そんなに頑張らなくていいんですよ」って言ってもらえただけで、ずいぶん気持ちが楽になったわ。
一人で抱えるのがしんどいときは、専門家に話すのも一つの方法だと思うのよね。
その不安、現実になったことある?

カウンセリングを受けていたときに、カウンセラーさんに「その不安って、実際に現実になったことありますか?」って聞かれたことがあるのよ。
その瞬間、ドキッとしたの。
だって、頭の中ではいつも「大変なことが起こるかもしれない」ってぐるぐる考えているのに、振り返ってみると実際に大問題になったことって、ほとんどなかったのよね。
もちろん、小さな失敗やハプニングはあるけど、私が想像していた最悪のシナリオみたいなことは、ほぼ起きていなかったの。
「そう言われてみれば、私の不安って “もしも” の中で育ってることが多かったなぁ」って気づいたとき、心がちょっと軽くなったのよ。
HSP気質のせいもあって、細かいところに気がつく分、不安も人一倍ふくらみやすいのね。
でも「現実に起きたこと」と「頭の中で起きている心配ごと」を分けてみるだけで、不安に振り回されにくくなったわ。
あなたも不安でしんどいときがあったら、「その不安は本当に起きたこと? それともまだ頭の中だけのこと?」って、自分に問いかけてみて。
そして、毎日が不安で苦しくて仕方なかったら、一人で抱えずに心療内科や専門機関を頼ってね。
安心して暮らすための大事な一歩なのよ。
まとめ:不安と共に暮らす

不安って「なくさなきゃ」って思えば思うほど強くなることがあるのよね。
私は「不安も一緒に連れて歩こう」って思えるようになってから、ちょっと肩の力が抜けたの。
家事が止まってしまっても、それは努力不足なんかじゃない。
不安障害の症状だから仕方のないことなのよ。
大事なのは「今日はここまでできたね!」って自分を労うこと。
小さな工夫や、周りの支えを少しずつ積み重ねながら、暮らしはちゃんと回っていくもの。
不安があっても生活は成り立つのよ。
それから、一人で頑張りすぎなくて大丈夫。
あなたのペースで、あなたらしく過ごしていけばいいのよ。