【エッセイ】やりたいことだらけのサボり癖と、等身大の働き方

みさっぺ

\このエッセイを書いた人/ 山原みさえ

  • HSP気質、こたつ在住の50代フリーランス
  • あんこ・昼寝・漫画・ちいかわが好き
  • トホホをクスッに変える、こたつ民の日常エッセイ
  • 詳しいプロフィールは こちら

あのね、私ね、やりたいことが山ほどあるのよ。

でもサボり癖もなかなか手ごわくて、結局なんともならんわ…って思うことが多いのよね。

これ、分かる人きっと多いんじゃないかしら。

頭の中はアイデアや計画でいっぱいなのに、いざ実行しようとすると周りが眩しく見えて、つい目を閉じてしまう。

そして気がついたら寝てた、なんて日常茶飯事よね。

でもね、そんな私でも小さな変化に出会うことがあるの。

例えば「今日は寝られん、よしやるか!」って気合を入れ直して、バーチャルオフィスに入るとき。

一人きりの空間で、部長席に座ってみる。

ちょっとした遊び心だけど、それが仕事へのエネルギーになるのよね。

アバターが部長の椅子でずっと踊ってる姿なんて、現実じゃ絶対見られないでしょ?

「こんな部長おったら面白いやん」って笑い合える空気、あれは新しい働き方の希望そのものだわ。


一方で、現実のクライアントワークはそう甘くないの。

イラレのデータをWordやパワポで欲しいなんて無茶ぶりも、よくある話。

「なんで?」って心で叫びながらも、やんわりお見積もりのお話を差し込むの。

PDFに書き込みができないって言われたときは「そもそもそういうもんやで」ってツッコミたくなるけど、そこでふと思い出すのよね、Adobe Acrobatの存在を。


プロとしての誇りもあるわ。

「初心者です」なんて絶対言わないの。

背中に汗をかきながら調べに調べて、「知ってましたけど?」みたいな顔をしてみせる。

ちょっとした詐欺みたいに思えるかもしれないけど、それも生き抜く力の一つなの。

チャットではインタビュー動画のディレクターとオーナーの言い分が食い違って、「そんなん知らんし」って心の中でつぶやきつつも、冷静に仲裁する。

全部完璧に知ってるわけじゃなくてもいいのよ。

誰もが全部分かってるわけじゃないから、歩み寄れる部分があると思うの。


やりたいことだらけで、サボり癖もある。

でもバーチャル空間で踊りながら仕事して、無茶ぶりに立ち向かって、知らないことは必死に調べて何とかする。

それって案外、一番人間らしい働き方かもしれないわね。

完璧じゃなくても、今を頑張って生きてる。

それだけで十分価値があるのよ。

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